2013年9月6日金曜日

感動の創り方~序章

真の、ホスピタリティ・サービスの実現を目指して~特別編

「感動の創り方~序章」

近年、新たに産業分類として登場してきた第5次産業。
日本では概念でしかありませんが、知的創造商品、

「教育・医療・福祉・保育・ホスピタリティ業など」。

いわゆる「感受産業・情緒産業」と云われるものが該当します。

私がメインでお仕事をしている結婚式もこの第五次産業に含まれるわけですが、日本で最も一般的な産業分類である、コーリン・クラークが提唱する「三大産業分類」の中では第三次産業。
卸・小売・サービス業などの無形財に含まれていました。

さてここまでで…
日本の厚生労働省で認められた産業分類の中には有りません。
コーリン・クラークの三大産業分類も世界的には古典的な産業分類のひとつです。
第五次産業は、日本では、あくまでも「概念」として捉えて下さい

私が結婚式を何故、第五次産業として捉えてお話をするか、また、講義をしているか、
曖昧な論説を嫌う方はどうか、この更新は飛ばして読んでくださいね^^

さて、結婚式の一番の売りは、料理でもハードでもサービスでも有りません。
お客様に求められる一番の商品は、いかに「感動」出来るかどうか
そこに尽きます。

一年以上前から式場を探し、数ヵ月間掛けて当日を迎える。
ホンの数時間の為に支払われる金額は数百万円単位です。
涙あり笑いありの結婚式。何よりも感動に包まれた結婚式です。

昔の様に、ただ単に料理を提供し、派手な演出をする。そして後半に感動的なシーンを盛り込む、それだけではお客様にご満足は頂けません。
何故ならば、結婚式当日において、おふたりは世界中で一番幸せでなければならないのです。

「友達の結婚式の方が楽しかったけど、まあまあ満足でした」
という結婚式を求めていらっしゃる花嫁さんを探すほうが難しい。

「○○さんが担当で良かった、□□(結婚式場)、最高!」
というお言葉を頂けるかどうか。
その原点にあるのはやはり忠恕(真心と思いやりの心)=仁の思いでなければなりません。

例えば、お客様がお打ち合わせにいらっしゃいます。
複数回のうち、たかだか一回のお打ち合わせの光景についてですが、当たり前に「感謝の気持ち」を持って、お出迎え、お見送りが出来ているかどうか。

お客様とのお約束の十五分前に全ての準備を済ましてエントランス前でお出迎え待機出来ているか、
お見送りは、お客様のお姿(またはお車)が完全に視界から外れるまで直立不動でお見送りが出来ているか。
お客様が背中を向けて歩き始めたても戻ってはいけません。
何故なら振り返った時にお客様は現実を見ます。
車が走り出したからと行って、事務所に戻ってはいけません。
バックミラーやサイドミラーで自分の姿は確認されている、と考えるべきです。

何故、そこまで?
当然です。何故ならばお客様は、「わざわざ」お打ち合わせの為に足を運んで下さっているから。

言ってしまえばパーティー会場内でのお打ち合わせなど、必要であったとしても一度で済みますよね。
ドレスのフィッティングや料理試食など必要の際は別として、その他のお打ち合わせは別に会場でなくても構わない訳ですから。

だって、保険の外交員はわざわざ足を運んでくれます。
車のディーラーだって、頼めば家まで来てくれます。
なのに、婚礼のお打ち合わせは家や近所の喫茶店までウェディングプランナーが出向きません。

勿論、夢の空間でお打ち合わせをすることによって、結婚式当日までのテンションを高めるという効果はあります。
しかし、わざわざ足を運んで下さっている以上、受け手に「感謝」の気持ちがなければ始まらない仕事です。

婚礼のアイテムは一々、高いです。車だったら何馬力でリッター何キロ走る、など、高い代わりに性能面など、一切漏れなく表示します。
婚礼のアイテムの場合は表示しません。
理由は、某テーマパークのアイドルキャラクターのファスナーを探さないのと同じ理由だと思ってください。

憧れだった結婚式の実現が第一優先、というお客様に対して高値で販売している訳ですから、詳細説明をして現実に戻すよりも、おふたりにとって、どのアイテムが必要で、どういう効果をもたらすか、など。

実はその品物よりも無形の、当日のシーンを販売し、購入して頂いている、というところに気づかなければなりません。

例えば、恋人が家に遊びに来る時。
真心と思いやりの心を持って、準備しますよね。
お部屋を片付けて好き嫌いを考えて料理を調理して。
サプライズで何か用意しよう、とか。
考えている方もワクワクしますよね^^

だから、「感動」が生まれる訳です。

結婚式とはルーティンワークです。
こういうと夢の無い表現かも知れませんが、ゴメンなさい。
100組いれば100通りのプランニングを。
なんて本当に出来るとしたら凄い存在ですね。
私にしてみれば、「ウォルト・ディズニー」並みのアイドルです(笑)
出来ない理由ではなく、そうしないもっとより良い方法があるからなのですが。

100通りのプランニングが出来ることが大切な訳ではなく、100組すべてに満足を頂けるプランニングをすることが大切な訳です

私の場合は、私独自で準備した、8パターンの顧客思考から、それぞれ組み合わせてご提案します。

ですので、タイトルにある、「感動の創り方」というのは、事前にシュミレーション出来る、仕組み・仕掛けがあるのです。

私はそれら知的財産を共有して行くことにより、日本婚礼文化を向上させたいという考えから、セミナーやコンサルタント業務を行うわけですが、原点にあるのは「感謝」。
それだけは間違ってはいけません。成る物も成りません。

前説としては、大変、長くなった「感動の創り方~序章」ですが、婚礼以外のお仕事にお就きの皆様においても、少しでもご参考になる部分があれば良いな、と思っています。

誠意と感謝を持って更新して行きたいと思いますので、今後共、どうぞ宜しくお願い申し上げます^^

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