2013年9月6日金曜日

危機の時代のリーダーとして活きる~①



「恐怖に打ち勝つ心を養うと、前へ進む力を得ることが出来る」

震災後、日本は本当の意味で危機の時代を迎えました。
メディアで報道されている事実に隠された本当の真実、そこには光明を消し去るだけの絶望が渦巻いています。
ただ、そういう時にもリーダーは正しい選択を迫られます。
諦めてしまえば部下と部下の家族に申し訳ない。
だから、リーダーとは日々、考え正しい判断をし、何があっても諦めてはならないのです。

これからしばらく私の考える「危機の時代のリーダー論」についてお付き合いいただければ幸いです^^

今日一日、
怒らず、怖れず、悲しまず
正直、深切、愉快に
力と勇気と信念を持って
自己の人生に対する責任を果たし
常に平和と愛を失わざる
立派な人間として活きる事を
厳かに誓います

以上は、私の敬愛する中村天風先生の述で、私自身、迷った時は原点に立ち返るために朗読しています。
その中でも今回は、恐怖に苛まれた心について。

生きていると様々な恐怖が心を過ぎります。
「失敗するんじゃないか」
「認めて貰えないんじゃないか」
「こんな時代だからダメだったらどうしよう」

私自身、まだまだ自分の心を支配することが出来ていないため、心に恐怖を抱くことが、ときにあります。
ですが、恐れを心に抱いている時、心身ともに強張り、正しい判断が出来ない過去を何度も経験したからこそ、だから支配しようと努力を重ねています。

また、ビジネスマンや経営者、家長の進む道には安心・安定が約束されている訳では有りません。
時に今後の繁栄と衰退のすべてを左右する判断を迫られる時も多々あることでしょう。

そういう時こそ、自分を信じ進むことが、危機の時代のリーダーの務めだと私は考えています。

とある経営者セミナーで講師の先生が受講生に出した質問。

貴方は○○交通の支社長です。
まさにメルトダウン直前、24時間という制限の中、100人の部下(バスの運転手)を差し出し、被爆対象となる(可能性のある)エリアに住む、8万人の命を救って欲しいと、国から本部の社長を通じ、依頼があったそうです。

本来であればこれは「命令」のところ、時の党首が民主党だったため、あくまでも「依頼」だったそうです。
※ 何故、命令なのかは、有事の際に住民の避難を最優先する約束のため、エリア独占にてのバス運営を約束されていたから。

さて、貴方は支社長としてどの様な判断を下すでしょうか、という質問でした。
皆さんも宜しければ考えてみてください。
その場にいたのは経営者または経営者に準ずる方たちが殆ど。
皆さんもその立場に立ったつもりで考えてみてくださいね。

その質問に対しての挙手が終わった後、先生からもう一問。

「実は、既にメルトダウンは始まっている。その事実を貴方だけに伝える。後の批判は承知で依頼を出す。貴方は8万人の命を救うために、100名の部下を差し出すか」

と言った質問。
皆さんはいかがでしょうか。

「菜根譚」の一節に、
道を守って生きていれば孤立する。だがそれは一時のことだ。
権力にへつらえば居心地は良かろう。
だが、そのうちに来るのは永遠の孤立だ。
真に価値ある人生を目指すならば、少数者になることを恐れてはならない。

「一時(いっとき)の孤立を恐れて遠縁の孤立を招くな」

という意味ですが、皆さんは、先ほどの○○交通の支社長の問題、いかがだったでしょうか。
これは事実あった話であり、そして実際にその支社長が決断した答えがあります。

明日の更新で支社長の決断を書きますね。
というか、人の講義で知った話を書いていいのか今更ながら?ですが^^;

まあこれも、知的財産の共有ということでお許しいただきましょう(笑)

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